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2007年01月17日
1・17震災を忘れない
12年目の1・17阪神大震災の市民追悼集会に参加しました。主催者の安田さんは、自らも被災し仮設住宅の自治会長として「生きて仮設をでよう」と被災者を励まし続け、その後もずっと被災者の方の相談や公的支援を求める運動に携わって来られました。温厚な人柄で多くの被災者の信頼を得て、市民追悼集会を続けてこられました。今日は13名の僧侶の皆さんが、遠く甲府からバスで駆けつけられ、中国の有名な胡弓の演奏家の方と一緒に法要が行われました。ずっと続けられた市民追悼集会も今回で最後ということですが、心のこもったとてもよい集会でした。遺族代表の方は、丹波市から来られたご夫婦で、娘さんを須磨区のアパートで亡くされています。奥さんは「12年間たっても苦しみは変わらない」と言われ「死んだ娘の年を数える」ともおっしゃいました。同じ年頃の娘を持つ親としてたまらない思いでした。震災後、行政はやるべきことをやらず、やらなくても良いことをやってきた、そのことが13回忌の今はっきりしてきたと思います。復興の目玉だった神戸空港は先行き暗雲が漂い、新長田の再開発は元住んでいた人が帰れないものになり、空き店舗だらけです。公営住宅に入りたくても入れないのに、神戸市は市営住宅の数を減らそうとしています。市住に入れた人も大幅な家賃値上げが待ち受けています。被災者への支援は次々打ち切られ、立ち上がりたくても立ち上げれない人々の相談は絶えません。市民の復興のために、行政は何をしてきたのでしょうか?今こそ、命を守る行政の役割が求められます。
投稿者 :kanazawa | 2007年01月17日 21:11
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記事に対する意見、感想
金沢さん、こんばんは。
「震災後、行政はやるべきことをやらず、やらなくても良いことをやってきた、そのことが13回忌の今はっきりしてきたと思います。」
との、金沢さんのお話し、ほんとうにそのとおりだと思います。
長田区では、高層ビルがどんどん建ち、まだこれからもそれが続くとかで、他方では、帰りたいのに元の街に帰れない人々が多いそうです。変えれない原因が、家賃が高いとか、復興住宅の競争率が70倍とかで入れない、という話を今日ききました。ほんとうに残酷な話です。
投稿者 :あんちゃん人 | 2007年01月17日