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2006年12月04日

国保料が払えない!

NHKのクローズアップ現代を見ました。国保料が払えなくて、病気でも医者にかかれない庶民の暮らしを追っていました。そして、どうしてこういうことになっているのか、その原因に迫っていました。国保に加入している人は、お年寄りや自営業者、そしてパートやアルバイトなどの非正規雇用の人が多いです。国が国保に対する国庫補助を減らしてから国保料はどの自治体でも高額となっています。その上、国の税制改悪で、実質所得が上がっていないのに名目所得が上がり国保料が跳ね上がり、ますます滞納者が増えているのです。テレビでは、福岡市の市民が国保料が払えず医者に行けない実態や、救急で入院しても資格証しか渡されず、10割分の医療費を払わなくてはいけない現実を映していました。保険料が払えない人が、どうして10割の医療費が払えるでしょうか?行政は「まじめに払っている人もいるのだから、公平にしないといけない」と言っていました。行政はよく「負担の公平性」と言いますが、「弱者に手を差し伸べるのが行政の仕事ではないか!」とテレビを見ていてつぶやいてしまいました。最後に、医者にかかれない病気の人は、「分納」といって国保料を少しでも払える分だけ払い、短期間だけ使える保険証を受け取っていました。それでも、医者には行けないと言いいながら、保険証を大事そうに持って帰っていました。病気が悪化してもう手遅れといったケースが多いと医者のコメントもありました。このテレビで放映された実態は、神戸市でもたくさんあることです。生活保護基準の1.05倍までの所得の人は、医療費の自己負担を免除できる制度もあるのですが、ほとんど知られていないし行政も教えてくれません。もっともっと使える制度も活用して、さらに国保料を引き下げる運動なども展開して、暮らしを守っていかないと、たくさんの悲劇が起こってしまいます。

投稿者 :kanazawa  |  2006年12月04日 09:52

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