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2006年05月07日

平和を考える絵本

今日私の看板を見てお話をしたいとおっしゃるご夫婦とお目にかかりました。お年は70前ですが、とても若々しく、 地域の中で奉仕活動もしていらっしゃるということでした。小学校で子ども達にお話を聞かせていらっしゃるとのことでしたが、 特に戦争の絵本などを題材にお話されているそうです。そのとき、私も子ども達が小さいときに読み聞かせをして、 とくに強く印象に残った絵本の話をしました。俳優の米倉斉加年さんが書かれた「おとなになれなかった弟たちに」という絵本で、戦争中、 米倉さんの幼い弟が栄養失調で泣きもせずに静かに息を引き取るという話です。 弟を手作りの棺に入れるときに棺が小さくて弟が入らなかったという場面で、私はいつも自分の子ども達を重ねて絵本が読めませんでした。 子ども達は「おかあさん、どうしたん?」と心配そうに聞いたことを覚えています。久しぶりに図書館でこの本を借りて、 やっぱり泣いてしまいました。米倉さんはこの本のあとがきで「戦争ではたくさんの人たちが死にます。そして老人、女、 子どもと弱い人から飢えて死にます。でも、もっと忘れてはならないことがあります。私の弟が死んだ太平洋戦争は、日本が始めた戦争なのです。 そして、朝鮮、韓国、中国、東南アジアの国々、南方諸島の人たちをどんなに苦しめ悲しませたことでしょう。 それは私たちが苦しみ悲しんだ以上のものです。そのことを私たちはわすれてはならないと思います。そのことを忘れて、 私たちの平和は守られないでしょう。」と書いておられます。この本を聞いて育った娘は、今年大学に入り、 国際関係学部で世界の平和について学び始めています。しっかりと次代の平和の担い手になってくれると思います。

投稿者 :kanazawa  |  2006年05月07日 19:38

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