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2006年09月17日

非を認めない行政というもの

台風が九州に近づいているそうですが、台風が来るたびに、ダムの側に住む住民の方のことが心配になります。2年前の台風の時、武庫川の上流にある千苅ダムから膨大な量の水が溢れ、道にも溢れ出て川の増水とともに住民が被災しました。このときこの地域の住民は、まさに「取り残された」状況になりました。私は、被害にあわれた皆さんをお見舞し、いろんな要望を聞きました。そして、ダムが溢れないように改善して欲しいという切実な要望も伺いました。千苅ダムは、利水ダムとして神戸市の水道局が管理・運営しているダムです。ですから、いつも水を満杯にしており、台風などで大雨が降ればダムから水が溢れるのは当然のことです。今年から、兵庫県の指導で、台風シーズンはゲートを下げて水位を下げるようにしたそうですが、抜本的な対策はとられていません。8月に出された、武庫川流域委員会の提言では、「武庫川の総合治水に新規のダムを位置づけない」と結論を出しましたが、その際、千苅ダムを今の利水ダムから、治水ダムへと機能転換させることが盛り込まれています。今の議会で、私は「この提言を受け止めて、県と協議をすべき」と質しましたが、神戸市は「県からまだ何も言ってきていない」などと、大変消極的なのです。しかも、2年前の住民被害についても「川の増水だけが理由で、ダムは関係ない」という見解です。まず、自らの非を認めて調査しなければ、原因も対策も打てません。なぜきちんと非を認めないのか?住民の安全を第一に考えるべき行政とは程遠い神戸市の態度です。

投稿者 :kanazawa  |  2006年09月17日 07:51

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