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2006年11月25日

「がぶり寄り」から

国家公務員一般労働組合の「がぶり寄り」(ブログです)私の愛読ブログです。 そのブログになんということか労働者に際限ない労働を強いると言う内容が掲載されました。ぜひ、 みなさんにも知っていただきたいと思っています。
 

2006年10月12日付の共同通信の配信記事です。

 「大型サイド」労働時間規制の撤廃論議
 労使対立、激しく応酬   過労死遺族「犠牲者増す」

 労働時間の規制を一部撤廃するホワイトカラー・イグゼンプション(適用除外)の導入をめぐり、 厚生労働省の審議会で労使の代表が鋭く対立している。「働き方の選択肢を広げるべきだ」「際限のない長時間労働につながる」と激しく応酬。 年内に結論を出す予定だが、先行きは不透明だ。一方、過労自殺した会社員の遺族は「犠牲者をさらに増やす」と懸念を募らせている。

 ▽丁々発止
 9月29日の労働政策審議会分科会。
 使用者側 「働いた時間でなく成果で評価されることを望むホワイトカラーが増えている」
 労働者側 「残業代を払いたくないから言ってるのではないか」
 使用者側 「(適用除外で)コストを下げたいのではなく、成果を挙げてほしい。成果を挙げてない人があまりにも多いから」
 労働者側 「労働時間を管理しないと際限なく働いてしまう。実際にそうした働き方をしている管理職の過労死が多い」
 丁々発止のやりとりが続き、互いに譲らない。厚労省は来年の通常国会での法改正を目指し、月3回のハイペースで分科会を開いているが 「折り合う余地はない」(労働者側委員)との声も漏れる。
 
 ▽規制緩和
 適用除外検討の出発点は、2004年に閣議決定された「規制改革・民間開放推進3カ年計画」。 米国の制度を参考にして導入を検討する方針が打ち出された。
 現在も、仕事の進め方や時間配分を個人の裁量に委ねる「裁量労働制」がある。研究開発者やデザイナー、本社企画部門の担当者らが対象だ。
 しかし、日本経団連が同年実施したアンケートでは、66%の企業がホワイトカラーの労働時間規制を「現行よりも緩和すべきだ」と回答。 日本経団連は裁量制に関して「運用に厳しい要件が課せられている」「依然、時間規制の枠組みの中にある」として、 緩和を一気に広げる適用除外の導入を求める。
 
 ▽限界超す
 「そんな制度にしたら大変なことになる」。東京都の諏訪裕美子(すわ・ゆみこ)さん(43)の言葉には切実な思いがこもる。
 7年前、弟達徳(たつのり)さん=当時(34)=が過労の末に自殺した。達徳さんは大手機械メーカー「コマツ」 の研究所でレーザー開発を担当。裁量制で働いていたが、納期や顧客の苦情処理に追われ、月百十時間前後の残業が続いていた。
 同僚に「人間には限界というものがある。僕の場合はとっくに限界を超えている」と漏らしていたという。02年に労災が認定され、 遺族が同社に損害賠償を求めた訴訟は今年7月に和解した。
 裕美子さんは自殺前、疲れ切って生気をなくしていた弟の姿が忘れられない。「最近、電車に乗ると、 そんな男性が多いのが気になってしょうがない」
 「裁量制は会社に都合がよく、社員に過重なプレッシャーを生む」と裕美子さん。 その裁量制よりもさらに規制が緩和される適用除外が導入されれば「働く人の心の病や過労死が間違いなく増える」と話している。

 
 僕は、この記事を読んでいて、なんだか切なくなった。
 労働政策審議会の議論は、いま苦しんでいる働く者の気持ちにそったものじゃない。とりわけ経営側は、何人過労自殺しようと意に介(かい) さないようだ。それは、いま教育基本法改正案の審議が続く国会を尻目に、子どもたちが次々と自殺していくのに似ている。
 日本社会全体で考えると、働く者が圧倒的に多いというのに、子どもたちが圧倒的に多いというのに、苦しんでいる者が少数だという、 それだけの現象によって、われわれの側に対立が持ち込まれ、事態が複雑化していく。

 あ~、いま野党欠席のまま、教育基本法改正案が委員会を通過した……。
 なんだか、ホント切ないね~。

投稿者 :shirotani  |  2006年11月25日 22:47

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